夏のはじまり、鹿ぞ鳴くなる
雲間から出た太陽の熱量、雨上がりの虫の声、夕暮れに窓から入ってくるひんやりとした夕立を伴う風。
梅雨明けの基準はよく分かりませんが、ここ数日の山で感じる印象は「夏」になっています。
昨晩の事。
庭でカサカサと草を分ける鹿の気配がするので、じっと暗闇に目を凝らしていたのですがなかなか姿は見えず。
その後「キャーン」と大きな声で何度か鳴いて走り去っていきました。
姿を見た息子によるとメスの鹿2頭と中学生くらいの鹿が1頭いたそうです。
分かりやすい表現ですね☆
雲間から出た太陽の熱量、雨上がりの虫の声、夕暮れに窓から入ってくるひんやりとした夕立を伴う風。
梅雨明けの基準はよく分かりませんが、ここ数日の山で感じる印象は「夏」になっています。
昨晩の事。
庭でカサカサと草を分ける鹿の気配がするので、じっと暗闇に目を凝らしていたのですがなかなか姿は見えず。
その後「キャーン」と大きな声で何度か鳴いて走り去っていきました。
姿を見た息子によるとメスの鹿2頭と中学生くらいの鹿が1頭いたそうです。
分かりやすい表現ですね☆
今年は本当に雨の多い年ですね。
気温も上がらないので庭のプチトマトが青く実ったまま太陽が出るのを待ちぼうけしています。
そんな時は明るい雨の歌を口ずさむのが1番!
Raindrops keep falling on my head♪
息子は雨に濡れながら楽しそうに走り回るし
虫かごのカエル達も元気だし
Nothing′s worrying me
。。。と、勝手に我が家バージョンの歌詞を想像して口ずさんでいます。
雨の降りやまない、ある梅雨の夜。
試飲用に抜栓したのはドメーヌ・ガルディエ「 マス・ラス・カベス」ブラン。グルナッシュブランとミュスカがメインのカタルーニャ地方の白ワインです。
香りはとろけるほどアロマティックですが、ワインだけで飲むには何か物足りない。
そこで、シャンパーニュ地方のウォッシュチーズ「ミラベラ」と合わせてみると最高のマリアージュに!
フランスの中でも南北に離れた土地のワインとチーズが、こうして最高のマリアージュに繋がるなんて素敵ですね。
家族からはウォッシュチーズの香りが不評でしたが、ワインの名脇役ぶりに驚いた夜でした。
長く続く雨の日々。
雨上がりのダイニングで一瞬の絶景を切り取った名画が現れました。
5分経ったには鮮やかな色彩の雲も八ヶ岳の稜線も夜に溶けていき、夕暮れ時の一瞬のご褒美となりました。
こちらの作品は不定期での展示となりますのでご了承くださいませ。
塩尻の桔梗ケ原を見下ろす斜面に位置するサンサンワイナリーさんへ行ってきました。
最初の出会いは芯があるのにどこか優しいワイナリーファーストヴィンテージのメルローでした。
次に出会ったのは南国のフルーツの香りが華やかに香るシャルドネ。
葡萄の出来に合わせて美味しいワインに造り上げていくというワイナリーのポテンシャルは、今後もヴィンテージ毎にワクワクしちゃいますね。
お伺いした時はちょうど新しいヴィンテージのワインの瓶詰め作業中。
まだラベルの付いていないボトルと再会する日が楽しみです!
当館のワインリストにも載せていくのでご期待ください。
梅雨の晴れ間の夏至の日、客室用のバスハーブに使うフォックスリータイムを収穫しました。
収穫中もタイムの香りに包まれて幸せですが、そのタイムを水で洗っている時の香りは格別です。
古代エジプトではミイラの防腐に使われ、ローマでは感染症予防に用いられた生命力の象徴のハーブ。
ギリシャでは「タイムの香りがする人」というのが最高の褒め言葉だったようです。
タイムを収穫し、洗い、バスハーブを作る工程の中で「タイムの香りがする人」になりたいですね。
ワインを飲みながらランチをする機会に恵まれました。
グラスワインを1杯選ぶという場面で、目を通したワインリストの先に現れたのが愛しのソーテルヌ!
もうランチとのマリアージュは全く気にしない自分好みのチョイスですが、これがジューシーなハンバーグと相性抜群。
料理とワインのマリアージュも楽しみの一つですが、リストに載っているだけでテンションの上がる自分のお気に入りワインがあると幸せになれますね。
山から諏訪方面へ下る道中にアカシアの木がトンネルのようになっている所があります。
車の窓を全開にして走っていると、通った瞬間に窓から満開のアカシアの香りが一気に入り込んで来て車内は白い花でうめつくされたよう。
最近はマスクをつける機会が多くて嗅覚への刺激が足りていなかったのか、全身で感じるような香りに感動でクラクラしてしまいました。
満開の白い花の香りは蜜を集める虫だけでなく人の心も誘いますね。
心地良い6月の青空の下、ミツバチ達の邪魔をしないようにアカシアの香りで深呼吸をしてアカシアのトンネルを抜けて来ました。
ラ・メイジュでお出ししている紅茶レディグレイは、アールグレイの茶葉にオレンジピールと矢車菊が入っている華やかな香りの紅茶です。
それまで矢車菊と聞いてもなかなかピンきませんでしたが、梅雨時期に黄金色になってくる信州の麦畑で咲いているキレイな青い花。
そして美術雑誌に載っていたゴッホの「ヤグルマギクのある麦畑」に咲く青い花。
私の中でその二つがやっとリンクして辿り着いた矢車菊。
何でもインターネットで検索して解決してしまう時代ですが、何かを知るきっかけは遠回りの方が心に響いて嬉しくなりますね。
しばらく静かだった厨房やダイニングの香りがようやく動き始めました。
営業自粛中の館内は中身のない色鉛筆のケースのようでしたが、朝から始まる厨房での仕込み、鍋の湯気、野菜の彩り、キャンドルに輝くテーブルのカトラリー、お客様の笑顔、ワインの香り、ディナー開始とともに厨房からダイニングへと流れていく料理の色気。。。
空っぽのケースに次々と色が揃っていくのを感じることができ、久しぶりに対面したワインのコルク達も誇らしげに並んでいます。